市進教育グループ 桐杏学園

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リレーコラム★「例題はわかるのに……」を乗り越える

2025.05.17 授業

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▲まずはカードを使って…

「初めての問題が苦手。でも具体例を説明するとわかる」「おはじきなどを使うと理解できるのに、プリントでは点が取れない」

年中・年長問わず受験準備を進めるご家庭から毎年多く寄せられるお悩みです。

一体何が原因なのでしょうか。


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▲ペーパーの導入を制作と連動させることも。

そもそも、私たち大人とお子様方(幼児)では、ものごとの認識の仕方が大きく違います。

大人は、自分で直接経験しなくても、読んだり聞いたりして「知る」「わかる」ことができます。言葉や文字など「抽象」を扱う力が身についているからですね。

一方、お子様方は生まれてからこれまで、口に入れたり、さわったり、直接体を使って「具体」的に身の回りの世界を理解してきました。

少しずつ「抽象」を扱えるようになってきたとはいえ、(とくに年中さんは)まだ「具体」がメインの年齢。

いくらイラストが多く使われているとはいえペーパーは「抽象」にすぎません。ですから、具体物を使った例題に比べると、どうしてもなじみにくいのですね。

この「具体」と「抽象」の隔たり。ここに橋を架けるために、教室ではさまざまな工夫をこらしています。

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▲「切り開き図形」で鯉のぼり!

流山おおたかの森校の年中クラスを例にとってみましょう。

新しい考え方を学ぶとき、楽しみながら手を動かすことを大切にしています。ひとりひとりが納得感を持てるよう、カードを使ったり、はさみを使ったり……

また、具体例とペーパーの一致感を高めるため、一段ずつ踏み台を用意するように、補助的なオリジナルペーパーを用意することも。「これ、さっきのと同じだ!」と抵抗なく取り組めます。

もし、この段階でまだ迷いが見られるようであれば、具体例に戻りしっかりと再確認。お子様方の学びは行ったり来たりを繰り返すものですから、焦りは禁物です。

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▲補助の先生についてもらって…「わかった!」

そしてもうひとつ、ご家庭でしか学べない大切なことは、日々の暮らしのなかで「言葉」を充実させること。思考の豊かさは言葉の豊かさに支えられているからです。

小さい学年の学びは、積み重ねが大切。ときに足踏みのように見えても、とにかく今ここから一歩ずつ進んでいくよりありません。焦らず歩み続けていきましょう!


桐杏学園スタッフ一同、いつも応援しております。

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